リコイルを成功させる“逆転の発想”

いつもご精読ありがとうございます!

 

愛媛県松山市でさくら治療院を
させていただいています、
アドバンスインストラクター濵岡と申します。

 

よろしくお願い致します。

 

今回は私がしている調整、
リコイルのイメージを書いてみます。

イメージはみなさま違いますし
あくまで私がしているだけで、
正しいとは限りません。

 

始めたばかりでまだ感覚が掴めない先生も
いらっしゃるかと思いますので
参考になれば幸いです。

 

違うな~と思った先生は
スルーして下さい ( 笑 )

 

ベーシックセミナーの時、
参加された先生の多くから

『リコイルする時、
どうしても力が入ってしまう』

と言う声が多くありました。

 

しっかりと揺動しなければならない
その意識が強くなってしまうから、
余計に力が入ると思います。

 

しかし、力を抜くことは
中々容易にはできませんよね。

 

そこで、私がしていることは

『力が抜けない』ではなく
『どうすれば力が入らないか』

私は何かできないことがあると
いつも反対の発想をするようにしています。

 

発想を逆転させることで、
意外な気づきや発見が得られます。

 

力を抜くって、言葉では簡単ですが
中々身体は力を抜いてくれません。

 

そのためには、単純ですが
力が入らない、でも安定している
状態を作ることです。

 

具体的には、まずは姿勢です。

 

姿勢が悪いと、
施術者に負担がかかるだけでなく
余計な力が腕に入り、
それは P to A にも繋がってきます。

 

足のスタンスは狭く、
広くても肩幅より開かず
踏ん張らないで立ちます。

 

歩幅を広くした方が
安定するイメージがありますが、

実際は逆で、
歩幅を広げると足に無駄な力が入り、
腕にも力が入ってしまいます。

 

歩幅を確認したら、
次にゆっくりと手を
患者さまの背中に置きます。

 

このファーストタッチが
大切だと私は思っています。

 

無造作にファーストタッチしてしまうと
その時の力みが P to A となり、
リコイルの基準になってしまいます。

 

私は背骨を固いものではなく
水のように液体をイメージするように
しています。

 

固体を触ると思うと、
知らず腕や手に力が入ってしまいます。

 

私は水面にそっと手を置くような感覚で
ファーストタッチしています。

 

水面に置いた手は、
沈みも浮きもしません。

 

ちょうど自分の腕の重さだけが
患者さまに乗っている感じです。

 

揺動時の P to A は、
この重さ以上かからないようにしています。

 

習字の時に文鎮を置くようなものです。

 

その後、指を軽く開き両手で三角形を作り
肘を丸くなるように曲げます。

 

指の開ける間隔、
肘の曲げる角度を観察してみると
力が入りにくいところがあると思います。

 

その力が入らないところ=力が抜けたところ
がもっとも揺動しやすい状態だと思います。

 

静かにファーストタッチしたら、
膝の力を抜き股関節から曲げることで、
自然と背中がストレートバックになります。

 

膝からグッと曲げてしまったり、
股関節が緩まっていないと
やはり足に無駄な力が入り、
背中もガチッと固まってしまいます。

 

最後にきちんと顔を起こします。

 

首を下に曲げたままだと、
これも手に力が入りやすくなります。

 

あくまで自分の経験上の感覚ですが

『手を置く → ストレートバックを作る → 首を起こす』

この手順が一番力が抜ける感じがします。

 

姿勢をきちんと組み立てたら、
ゆっくりと揺動していきます。

 

実際の背骨は固さがありますが、
イメージでは波が水を揺らすように
柔らかさを意識しながら揺動していきます。

 

自分の起こした波紋が
背骨全体に広がるような感覚で
私は行っています。

 

あとはリズムを保ちながら、
自分の押圧した背骨が完全に戻るのを待って
揺動していきます。

 

ボールをドリブルする時、
完全にバウンドが戻る前にボールを叩くと
リズムが狂いますし、場合によっては
ボールが変な方向に行きますよね。

 

同じように、慌てたり無理に
押圧しようとすると、リズムは崩れます。

 

患者さまが心地よい状態を
作ることが大切だと思います。

 

ほとんど揺れないくらい
背骨が固い患者さまもいらっしゃいます。

 

こんな時、無理に揺動しようとすると
知らずに P to A がかかったり
力の反発が起こって痛いと
言われてしまう場合もあります。

 

この時も、私は発想を逆に考えます。

 

揺動させることにこだわらず、
むしろ自分の力を抜いて
相手の固さに合わせるようにします。

 

自分の手が患者さまの背骨と
くっついて1つになるようなイメージです。

 

そして波が揺れるように
柔らかく揺動します。

 

その方が、見た目の揺動は小さくとも
指標の変化はしっかりと出る気がします。

 

言葉遊びみたいなものですが、
揺動のイメージは
『背骨ゆらゆら』と柔らかく、

『背骨ゆさゆさ』のように
強引な感じではしないようにしています。

 

同じ赤を連想しても、
人それぞれ浮かぶイメージが違うように
これらはあくまで私のイメージです。

 

なので、
参考になるかどうかわかりませんが
少しでも感覚のヒントになれば幸いです。

 

最後にもう1つだけ。

 

イメージ、感覚を身体で掴んだら、

覚えた身体に任せてしっかりと
患者さまのお身体の状態に
意識を向けて下さい。

 

感覚を掴んだら、
下手にあれこれ考えず、
患者さまの状態に合わせて無心で行うと
さらに効果は上がると思います。

 

DRT は正しく行うと必ず効果の出る
素晴らしい治療法です。

 

DRT を正しく行うために、
これからも学び研鑽していきます。

 

ご精読、ありがとうございました。

 

濵岡 俊一郎

 

追伸

 

先日治療家の集まりがあった際に
クドケンで出しているDVDで
どのDVDが良かったか?

 

といった質問をしてみたところ
DRTが良かったという声が
圧倒的に多かったらしいです。

 

DVDだけで施術して効果が出ている。
こぶし大の硬結が取れてしまった。

 

というようにDVDだけでも
再現できて効果も出ているという

うれしい声を頂きました。

 

やはり治療家として一番嬉しいことは

「どこに行っても良くならなかった
症状が良くなった」

これに尽きると思います。

 

これがDRTがこれほど多くの
治療家の先生に支持されて
いる理由です。

 

まだDVDをご購入になって
おられない先生はまずは
DVDをしっかり勉強して
臨床を重ねてみることをお勧めします。

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http://drt-uehara.com/

 

第3回DRT研究発表会は
12月4日に開催されます。

現在募集スタートの準備を
進めております。

準備ができ次第募集を開始
致します。

こうご期待下さい。

濵岡 俊一郎()

自分の技術に限界を感じ、新たな治療法を模索している中で出会ったのがDRTでした。
DRTは方法こそシンプルですが、その効能は高く、まさに自分が探し求めていたものだと直感しました。
シンプルなのは、実は莫大な知識と試行錯誤した臨床の結果であり、その奥深さをさらに詳しく知りたいと思い、セミナーを受講しました。
指標が変化するので、その場で確かな成果がわかるのもDRTの魅力ですね!
これからもDRTを研鑽し、慢心せず常に向上できるよう、日々精進に励みます!