指標を”言い訳”に使っていませんか?
皆さんこんにちは。
熊本でりずむカイロプラクティック
を開業している
DRTマスターインストラクターの
宮崎敏彰です。
現在
オーソライズドプログラム
に参加中です。
先日ある方からメールで
こんな質問を頂きました。
《DRTをお使いの先生方は
痛みが取れない「言い訳」に
指標を使っていないか?》
という疑問です。
・3大指標がクリアなのに
患者のしびれが取れない
状態が続いている。
・筋膜リリースをすると
そのしびれが消失した
ケースがあった。
「”指標は変化している”から
痺れや痛みは変わらないけど
大丈夫です」
というような説明を
ひたすらしていても
患者との信頼関係は
築かれないと思います。
「指標なんかどうでもいいから、
痛みが取れる方法を教えてくれ!」
と患者は思っているのではないか?
との事。
やはり治療家である以上、
「未だ痛いです」
「未だ治りません」
と向き合う事も
必要だと思います。
もちろん、治るのに
時間がかかる場合もありますが、
治らない(治せない)理由に
指標を使うのは論外だと思います。
現在DRTを使用されている皆様は
この質問を聞いて
どう感じたでしょうか?
ここからは僕の見解をお伝えします。
================
なぜこういう質問をされたのか?
================
その意図を考えると、
この方は対症療法をせざるを得ない
環境にあることが
原因だと思いました。
患者が訴える症状に対して
その場で結果を出さなければ
いけない状態。
それに対してDRTは
根本療法ですので
痛みへの対処ではなく、
痛みの原因への
アプローチになります。
原因を治療することで
痛みを失くす考え方です。
僕はこれをいつも初診時に
「あなたを健康にする療法です」
と患者さんにお話しています。
DRTを受けて
背骨が正しい状態に戻ったかどうかは
指標で判断していきます。
DRT施術前後に同じ検査をして
指標の結果が変わっていれば
効果は実証できます。
・健康になれば指標が消失していく
・健康になれば痛みも出ない体になる
これが当院で行う治療の形ですと
前もってお話をします。
治療を受けて良くなるのは
当たり前です。
僕が考えているゴールは
治療を受けなくても
2~3か月調子がいい
健康な状態を目指すことです。
当院での実績で約8回治療で
80%以上の方が良くなる
統計があります。
治療途中に
痛みが出ている場合もありますが、
徐々に良くなっていくと思います。
といった形で
最初に時間をかけて
説明しています。
・痛みをとる療法でなく
健康にする療法であること
・痛みに対しては
遠回りのようで近道であること
納得頂くまで説明します。
その後来られない患者も
もちろんいますが、
僕が行う治療は完全に
根本治療だと思っています。
構造(背骨)を診て
機能(筋肉・神経)を
回復させるのみです。
痛みはその過程で自然治癒力が
改善してくれます。
来られない患者は対症療法を求めて
他のところへ行かれていると思いますが
それでいいと思います。
提供できるサービスが違うので、
患者が何を選ぶかは自由ですから。
指標を言い訳に使っているという
お話に対しては以上のことから
指標=健康への道しるべであり
指標=痛みが消えるかどうか
ではないので論点が違うと思います。
================
ではDRTで痛みは消えないのか?
================
消えることもありますし、
消えないこともありますし、
時間がかかることもあります。
DRTは効果が高い治療方法ですが
全知全能ではありません。
指標は良くなっているけど
痛みが消えないケースもあれば
指標は悪いけど痛みがないケース
指標も痛みもいいケースだと思います。
質問にもあったように
他の療法を試すと良くなることがあった。
これが全てだと思います。
僕もメインはDRTですが、
状況によっては
マリガンのマニュアルセラピーや
オリジナルの技術を
使うことがあります。
対症療法の技術だと思っていますし、
効果はでますが
あくまでも根本治療がメインですので、
使う場面はDRTでの治療後、
期待していた結果が得
られなかった場合のみです。
この判断は難しいところで
質問者のように他療法との
組み合わせで効果が出る場合と
ただ単にDRTの技術が
不足している場合が考えられます。
僕はDRTの技術が不足していると
全く思っていませんので、
自分が使う必要があると感じれば
使います。
今回のケースでは
筋膜リリースとの併用が
患者にとっては正解だったので
それでいいのではないでしょうか?と
考えます。
信頼関係に関してですが、
僕自身は初診時に上記の内容に
加えて様々なことをお話しするので
その時点で信頼関係を構築します。
その場で痛みが取れなくても、
変化がなくても、
6回治療して変化がなくても
ずっと来てくれます。
僕自身がそういう関係構築を
できる環境にいますので、
質問者の方はこれが難しいのかな?
と思います。
痛みを魔法のように取ることで
構築される関係もありますので、
治療家の考え方と環境次第ですね。
最後のご質問に関してですが、
治療家として常に
痛みに向き合っています。
その痛みを解決する為に
現在たどり着いたのが
構造(背骨)を診て
機能(筋肉・神経)を回復させる。
痛みは自然癒力が改善してくれます。
これを実現させる手法が
現在僕自身DRTを
選択しているだけです。
指標を理由に使うことはありませんが、
回復しないのは患者の
正解に近づいていない
回復に時間がかかる
(60回の治療で回復した
事例もあるため)
DRTがもっと進化する必要がある等
色々考えることがあります。
今回質問頂けた先生には
気付くことが山のようにあり
真摯に患者に取り組まれている
先生なんだなと実感しています。
治療家の置かれている環境によって
DRTが使いにくい場面があることが
わかりましたので
今後改善できるように
最善を尽くしていきます。
最後にですが、
質問頂いた先生はDRTを
否定しているわけではありません。
興味があっていい療法だと
感じたからのご質問です。
今回は私の見解を
述べさせて頂きましたが、
皆様の見解はどうでしょうか?
機会があれば討論したいですね!
DRTと治療業界が
より良くなればと思います。
長文ご覧いただき
ありがとうございます、
感謝したします。
宮崎敏彰
宮崎 敏彰(ミヤザキ トシアキ)
DRTの素晴らしいところは手順がしっかりとした統計に基いた科学的な治療だということです。
治療家一人ひとりの感覚で成り立っているのではなく、しっかりとした基準があり、その基準を全員が共有できます。
インストラクターとして認定された人たちであれば一定以上の実力を必ず持っているという革命的なテクニックです。
また患者様と治療の成果を共有することもできます。
治療家側の認識で「良くなっていますよ!」ではなく
「ここもう痛みないでしょ?だから良くなっていますよ!」
と患者様が認識できる検査基準や治療結果が体感できます。
今現在これ以上の治療方法はないと思います。
様々な悩みをお持ちの方へ素晴らしいDRTを最高の状態で提供できるように日々精進したいと思います。
宮崎 敏彰 さんの詳細を見る