頚椎のアジャスト リバース 例

頚椎のアジヤストの例からの続きです

検査の結果C2、1にまだ可動性が充分ではありませんでした。

1.Ptに顔を左に向けてもらいます

施術者は右手でC2の右TPに4指を用いてコンタクト。
広くコンタクトした方が患者さんに対してはソフトにアジャストできます。
しかしテンションはC2に集めます。
左手てPtの左側頭骨にコンタクトします。頬などの軟部組織の多い所はずれやすく
コンタクトには適しません。
また耳をふさがないように注意してください。患者さんの不快に思う要素は少しでも
減らします。
その方が患者さんの脱力を促しアジャストも容易になります。

2.アジャストするC2にテンションを集めます

側頭部を抑圧し頚椎TPにテコの支点をつくります。
側頭骨は真下(床側)やや頭方に押圧すると良いようです。
頚椎は真上(天井側)に軽く持ち上げます。この時頚椎には4指で広く
コンタクトしています
が支点にするのはC2のTPにコンタクトしている所だけです。

3.左手で患者さんの頭部に揺動を加えC2をアジャストします

可動性がつくのを感じます。
次にC1に支点を移し同様にアジャストします。

4.可動性がついたら顔をゆっくり戻してもらいます

再び頚椎の伏臥位の検査をします。

このテクニックでアジャストをするまでもなく最初のアジャストで充分なことも普通にあるはずです

その時は検査として可動性のチェックだけをします。動かしすぎないように注意します。
慣れないうちは類推の圧痛が消えるかどうかが一つの目安になるでしょう。
経験をつめば可動性が指標になるでしょう。

上原 宏(上原 宏)

昭和60年 按摩マッサージ指圧師免許所得(国家免許証番号第28480号)1986年開業。過去の患者数のべ13万人を超える臨床経験。治療家を目指した当初から上部頸椎カイロプラクティックをアメリカのシャーマン大学で本来なら4年かかるところを特別に半年間集中プログラムを受講することができ修了証も授与される上部頸椎治療の第一人者。