【臨床報告】80代女性の慢性めまいがDRTで改善

こんにちは。
スーパーレイティブ3期
千葉県船橋市の坂口カイロプラクティック整体院
坂口秀和です。

この患者様は80代の女性で、
2~3年前からふらつくような
“めまい”が続いており、

起床時や立ち上がった時に
とくに不安を感じるとのことでした。

これまで整体はまったく経験がなく
不安も強かったのですが、

お嬢様が茨城県のDRT認定院
「整体院ゆーら」(田山訓章先生)
に通っていたご縁で、
当院をご紹介いただきました。

初回はお嬢様に付き添われて
おふたりでご来院。

初めての整体院ということもあり、
どんなことをされるのか
とても不安そうでしたので、

「めまいの改善、
めっちゃ得意なんですよ。

女性や高齢の方にも優しい
痛くない施術ですから、
どうぞ安心してくださいね。」

とお声がけしたところ、

「得意なんだって、お母さん。
よかったね」

とお嬢様が笑顔で応えてくださり、
少し緊張がほぐれたように見えました。

カウンセリング後、
うつ伏せになっていただいて
DRT三大指標を確認したところ…

下腿三頭筋、上部僧帽筋、第2頚椎
すべてに圧痛がありました。

スプリングテストでは、
上部胸椎の動きに硬さを確認。

背中は丸く姿勢が崩れており、
ご本人も

「姿勢が悪いと感じています。」

とおっしゃっていました。

筋肉の緊張も強く、
特に頚部~背中にかけてガチガチでした。

DRTのベーシックな施術を行ったところ、
施術後には三大指標の圧痛は消失し、
スプリングテストでも
明らかに可動性が回復していました。

施術後の体感としても、
少し身体が軽くなったと
お話しくださいました。

めまいには、
いくつかの原因が考えられます。

今回のケースでは
耳や内科的な疾患ではなく、

猫背や骨格の歪みによる
神経系のストレスが
関与していたと考えられました。

特に高齢の方で多く見られる
「背中を丸めて和室で長時間座る姿勢」が、

背骨のゆがみや緊張を
引き起こしていることは
臨床でもよく経験されるかと思います。

その後、施術を続けていきましたが、
4回目には「ずいぶん楽になった」と
ご本人が自覚され、

5回目には
「もうフラフラしないです」と
はっきり言ってくださいました。

ところがその直後に私用が立て込み、
「また落ち着いたら連絡します」と
少し間が空いてしまいました。

6回目に来られた時には
再び少しフラつきが
出てしまっていたのですが、

そこからまた4回ほど通っていただき、
今ではフラフラすることもなく、
日常生活も問題なく送れているとのことです。

来院時の表情も明るくなり、
最近では世間話を
楽しそうにしてくださるようになりました。

DRTで背骨の動きを回復させ、
神経系の働きを整えることで、
自然治癒力がしっかりと発揮された
結果ではないかと思います。

姿勢指導としては、

・肩甲骨を引いて背筋を伸ばす、
・骨盤を立てて座る、
・できる範囲で毎日軽い運動
(散歩など)を取り入れていただく

ようにお伝えしました。

高齢の方には一度でできるように
なるわけではありませんが、
来院のたびに繰り返しお伝えすることで、
少しずつ習慣化されていくようです。

DRTでは、
三大指標とスプリングテストによって

施術前後の状態を可視化できるので、
患者様にも「変化が分かる」ことが
大きな安心材料になりますし、

我々施術家にとっても
効果を確かめながら進めていけることは
本当に心強いです。

高齢者のめまいは、
検査で明確な異常が出にくく、
原因不明として扱われがちです。

そんな中でDRTが果たす役割は
非常に大きいと感じています。

似たような症状で
お悩みの方がいらっしゃいましたら、
今回のケースが参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき
ありがとうございました。

坂口 秀和

坂口秀和()