僧帽筋検査 臨床1

僧帽筋は同じ人でもその日の体調によって変化します。それほど体の状態を反映します

この事を良く理解し毎回初診患者を診るように注意深く検査する必要があります。

痛みの聞き方

「チクッとした刺すような痛みはありませんか?」と痛みの種類を印象づけます。
アジャスト後「さっきのような刺すような痛みはないですよね」と聞くこと。
もしそうなっていれば患者さんは、それだけ良くなってることを自覚し納得します。
施術者からこれだけ良くなったのでまた次回と言うことも出来るし、
納得してリピートしてくれる可能性も高まります。

悪い聞き方

大ざっぱに聞いてはいけまぜん。「これ痛いですか?どうですか?」と聞くと患者さんは
痛みを探すようになり
治療による改善を自覚しなくなってしまいます。
良い治療をしていてもネガティブに受け取られてしまい兼ねません。
患者さんの中に痛みが9割減ってもゼロにならないとまだ痛いと言う人もいます、
その言葉に振り回されると良い治療はできません。
オーバーアジヤストをしてしまう危険性もあります。

僧帽筋のポイント

おおよその目安として僧帽筋の硬結が出るエリアは肩甲骨上角のあたり、
肩甲挙筋のあたりを中心に左右1押指の範囲です。つまり左右6エリアです。

僧帽筋は上部胸椎の指標になると既に書きましたが全身の指標にもなります

この事は1ヵ所アジャストする度に僧帽筋が少しずつ緩んでいく事で確認できます。
例えば腰椎のアジャストをしても僧帽筋はある程度ゆるみます。
だから指標としての意味があるのです。僧帽筋の検査は丁寧に迫わなくてはいけません。
ひと通りアジャストして僧帽筋の芯が残るような時は各検査をやり直します。

上原 宏(上原 宏)

昭和60年 按摩マッサージ指圧師免許所得(国家免許証番号第28480号)1986年開業。過去の患者数のべ13万人を超える臨床経験。治療家を目指した当初から上部頸椎カイロプラクティックをアメリカのシャーマン大学で本来なら4年かかるところを特別に半年間集中プログラムを受講することができ修了証も授与される上部頸椎治療の第一人者。