症状を追うべきかどうか

症状を追うべきではないですが結果は出さなくてはいけないのが現実です

しかし脊柱を正しく調整できれば症状は必ず快方に向かいます。
そのために多くの検査をし患者さんの身体を的確に把握するのです。

症状を追うのではなく脊柱を良くする事でいかに良い結果を出すかが大切です

そのためには検査を通して客観的に患者さんの身体の変化を把握しなくてはいけません。
治療の前後での身体の変化をしっかり把握しなくてはいけません。

「あとはイネートに任せる」、「自分は良い治療をしてるのに患者さんの自己管理が悪い。」というのは臨床的にあることです

しかしそれはカイロプラクターの逃げロ上として使われてはならない事です。
それは、しっかりと検査をしそれをクリアーする治療をしていればの話です。
安易に考えるべき事ではありません。

自覚症状だけを追いそれが消えたからと言って身体のトータルバランスが整っていなくてはいけません

症状だけを追うのはカイロプラクティックではありません。
トータルバランスが整う事で身体に備わっている
イネートが正常に機能することがカイロプラクティックなのです。
その結果、症状に対して良い影響が出るのです。
そのためには身体の伏態を常に正確に把握していなくてはいけません。
そのために多くの検査をし全体のバランスをチェックするのです。

肩が凝っているからと言ってそこを揉みほぐすことは気持ちいいかもしれませんが問題の根本解決にはなっていません

一見親切なようでそうではありません。
肩が凝る原因である背骨のアンバランスを調整していないからです。

また肩がこっているから上部胸椎をバキ!腰が痛いから骨盤をドロップ!
とやる治療ともまた違います。
それは局所的に診断が偏りすぎ脊柱を全体で診ているとは言えないからです。
あくまで脊柱のバランスをトータルで整えることが大切です。
そのためには各検査ががクリアーにならなくてはいけません。

1回の治療で症状をゼロにしようとしてはいけません

既に述べた通り10あるズレを一気に10戻せば良いというものではないのです。
同様に症状を一気にゼロする必要もないのです。
各検査がクリアーになりその目の最善の状態まで
アジャストできれば症状は改善しています。
例え症状が残っていても継続治療で改善します。

例えばぎっくり腰は炎症の問題が残るのでその場で痛みがゼロになることはありません。
しかし症状は改善しますし経過も良いはずです。
もし無理してよくしようとすれば
オーバーアジャストになりかねません。
患部の炎症が強い時は次の日に体が動かない事を要求る事もあります。

体のトータルのバランスは背骨です。初めに問題のあるところは全部診ておきます

手首でも足首でも肝臓でも何でも聞いておきます。
アジャスト後、背骨のバランスがとれると改善している事が多いです。
患者さんが症状を10持っていたとしても何回か治療することで消えていきます。
(急ぎすぎてはいけないのは前述の通りです。)
背骨の治療でそうなるのは当たり前なのです。
患者さんは良くなったのは忘れるので継続治療の過程で
時々確認するようにして自覚してもらいます。
そうでないと「ちっとも良くならない。」と言われかねません。

毎回の治療は「今日1番つらいのはどこですか?」と聞くようにします

「どうですか?」とあんまり事細かに聞くと「あーでもない。こーでもない。」と
ドツボにはまってしまいます。患者さんにネガティブな考え方を促しかねません。
あくまで施術者のペースを保つことが大切です。

上原 宏(上原 宏)

昭和60年 按摩マッサージ指圧師免許所得(国家免許証番号第28480号)1986年開業。過去の患者数のべ13万人を超える臨床経験。治療家を目指した当初から上部頸椎カイロプラクティックをアメリカのシャーマン大学で本来なら4年かかるところを特別に半年間集中プログラムを受講することができ修了証も授与される上部頸椎治療の第一人者。