DRTベテランの先生でも経験する“術者マインドのブレ”

当メルマガをご覧の皆様、こんにちは。

スーパーレイティブ2期の
君和田靖典と申します。

今回はベテランから一般の方まで、
これから先一度は経験されると思われる
「壁」について私の経験を踏まえ、
お伝えさせて頂きます。

その「壁」とは、
DRTを複数回続けても主訴

(患者様が訴えるコリや痛み、
痺れなどの症状)

が改善しない時に、
術者マインドがブレることです。

これは私の経験です――

初診時に重症と判断し、
患者様に週1~2回ペースで
10~20回くらいの通院を勧めました。

その後、4~5回目くらいの来院時に

「まだ痛いです。
これを続けて治るのでしょうか?」

などと言われ、治療の後も
今一つ納得していない
表情をされた時などに、

患者様の空気に飲まれ、
気まずくなったり、患者様に対して
嫌な気分になったりしてしまいました。

「正しい治療が出来ているのだろうか?」

「なんで良くならないんだろう?」

「そんなに疑うなら
もう来なければいいじゃないか」

「面倒くさいなあ」

など、頭の中は
ネガティブな雑念でいっぱい。

ですが、DRTには「三大指標」
という最強の武器があります。

指標がクリアになれば、
時間と共に患者様の
自然治癒力によって改善していきます。

今回のケースでは、背骨の調整後、
三大指標がクリアになっていると
思い込んでいたのが、

実はまだ100%
クリアにはなっていなかったこと、
その精度の甘さに気が付かず、

患者様の「まだ痛い」に引きずられ、
主訴ばかりに着目してしまっておりました。

「三大指標がクリアになれば
時間と共に必ず良くなる」

この言葉を数え切れないほど
伝えてきているはずなのに、
術者である自分自身が

三大指標の価値を
信じ切れていなかった事に
気が付きました。

これこそが、上原先生が常日頃仰られる
「慢心」で、
私はまさに慢心の極みでした。

治療家が自信ないマインドを抱えていれば、
患者様は瞬時にその空気を感じ取り、
不安になるのも当然です。

結果もマインド通りになります。

幸い、今回の患者様は
次回予約も取ってくださり、

その際には、しっかりと
コミュニケーションを取り、

初回時よりも
痛みのレベルが下がっていること、

以前よりも活動出来る
時間が増えていることなどを確認し、

三大指標検査、リコイルを丁寧に行い、
改めて三大指標の価値、

「指標がクリアになれば、
必ず時間と共に
自然治癒力によって改善していく」

これを自分自身にも
言い聞かせるつもりでお伝えし、
より深くご理解頂いた上で、
通院を続けて頂きました。

それからは右肩上がりで良くなり、
想定していた治療期間よりも
早く主訴が改善し、
治療期を卒業されました。

現在は1~2か月に1回のペースで
メンテナンス通院をされています。

今回は患者様に離脱されるか、
ぎりぎりのところで軌道修正できましたが、

患者様の中には院に来るなり、
病気自慢・不平不満や愚痴などを発し、
治療家のエネルギーを
奪いに来る方もいらっしゃいます。

そういう患者様には無理な通院はさせずに
手放すことも考えますが、

今回のケースは患者様には全く問題はなく、
完全に自分自身のマインドのブレ、
慢心が招いた事案でした。

※この部分はマスターセミナーで
しっかりと学べると思います。

正しいDRTを行うことで
常識では考えられない奇跡のような改善を
初心者の方もいずれ経験されると思います。

そういう時にこそ、慢心に注意し、
深呼吸をして、

「正しいDRTが出来れば、
必ず患者様の自然治癒力が
改善に導いてくださるのだ、

ありがとうございます、感謝いたします」

この気持ちを強く持っていれば、
自らのマインドが作り出す
「壁」を乗り越えることが出来るはずです。

DRTの益々の発展を祈念し、
共に頑張っていきましょう!

今回、執筆の機会を与えてくださった、
日本DRT協会の上原先生をはじめ、
スタッフの皆様、DRTに関わる全ての皆様に

心より感謝申し上げます、
ありがとうございました。

君和田 靖典

君和田靖典()