【危険】その姿勢指導ちゃんと伝わっていますか?

こんにちは。

神戸で整体院をやっております
六甲仲井整体院の院長
仲井 陽平です。

現在オーソライズド3期にて
DRTを学ばせて頂いております。

先週開催された研究発表会でも
ありがたいことに発表させていただく
機会を頂きました。

私は主訴追いの長時間施術派で
DRTを導入してもなかなか
短時間施術ができなかったのです。

その理由は…
私自身が〇〇の本当の価値に
気づいていなかったからでした。

それに気づいてからは
短時間施術に成功しています。

私の成功へのスイッチの答えを
発表させていただきました。

私の体験が皆様のお役に立てれば
幸いです。

12月15日のDRT月刊オンライン
で公開予定ですので是非ご覧になって
くださいね。

さて、前置きが長くなりましたが
本題に入ります。

今回は

『【危険】その姿勢指導
 ちゃんと伝わっていますか?』

と言うテーマで
お伝えいたします。

オーソライズドプログラムの受講者は、

「上原先生と同じ施術、
 同じ指導ができるようになる」

というのを最終目標に
技術やマインドを
学ばれているかと思います。

全員がマスターインストラクターですので
どの先生も基本的には検査も揺動も上手です。

それでも、

「3ヶ月経つと皆さん
 それぞれオリジナリティが出て
 クセがついてきていますね」

と、上原先生が仰るように
各先生それぞれに
多少なりとも個性が出てきます。

ここ最近
ご指導いただいた際も、

「個性があるのは
 悪いことではないですが、

 まずは完璧に私と同じことが
 できるようになって下さい。

 その上でオリジナリティが出るのは
 構わないですよ。」

と、仰られていました。

ですから、私たちは
上原先生の施術に少しでも近づけるよう
いつも心掛けなければいけません。

多くのDRTプレーヤーの先生方も
自分の技術が我流にならないように
正しいDRTができるように
意識を持っている先生がほとんどだと思います。

特に上位の認定を取得されている先生ほど、

・上原先生の触れ方はこうだった
・上原先生のリコイルはこんな感じだった

と、言うことを勉強会や練習会にて
1つの基準にされているかと思います。

この意識を持つことは
とても大切なことです。

ですが、ここ最近
それ以外にも患者様を健康に導くための
“重要な要素”を発見いたしました。

それは

術者が正しいDRTを行うことは
もちろんですが

それと同じぐらい
患者様も指導されたことを
正しくできているかが重要です。

・施術も上手くいっている
・指標もクリアになっている
・患者様も姿勢やセルフケアをやっている

なのに症状が思うように
改善されない…。

こんな状況の場合
患者様にお伝えした姿勢指導が

患者様の我流になっている=正しくできていない

このようなケースが
多いのではないでしょうか。

そもそも患者様は、
施術者のように自分のやることに対して
意識も高くないですし、

正しくできているかどうかも
気にしておりません。

ですから、
いくら姿勢の正し方や
セルフケアをお伝えしたとしても、

術者が思っているほど
正しく伝わっていないことが多いのです。

むしろ、想像をはるかに超えるほど
我流になっている患者様もいることに
気付きましたので、

実際に私が経験したことを
エピソードを交えて
シェアさせて頂きたいと思います。

DRTの施術をしている先生は患者様に
“ペットボトルを使った姿勢矯正法”を
必ず指導していると思います。

さらに、患者様の症状に応じた
セルフケアも指導されていることでしょう。

私自身も姿勢に関しては
その大切さを理解してからは、

初回でやり方をお伝えする以外にも
下腿三頭筋に圧痛がある時は

「姿勢をもっと頑張りましょうね。」

と、お声掛けしております。

そして、
何度も何度も

「ちゃんとペットボトルを使って
 良い姿勢をされていますか?」

と、ご確認しております。

ただ、ほとんどの場合
口頭で確認するだけです。

また、患者様から

「もう一度やり方を教えてほしい」

と、言われた時だけ
自分がイスに座ってお伝えする程度です。

そんな、ある時、
なかなか症状が良くならない
年輩の女性患者様から

「ペットボトルも
 やっているんですけどね…。

 ここで整えてもらっても
 すぐ元通りになっちゃうのよ。」

と、仰っていました。

そこでふと、ある疑問が
頭をよこぎりました。

やっていると
患者様が言っていたとしても、
本当は正しくできていないのでは…?

そこで私は
患者様にお伺いしたのです。

「○○さん、一度ご自身で
 いつもどんな感じで座ってるか
 やってみて下さい。」

と、お伝えして
やって頂きました。

すると、どうでしょう…。

案の定、こちらが思っていたのと
全然違うやり方をしていたのです。

これはもしやと思い
他の患者様にも
お伺いしたところ…。

やはり、結果は同じで
全然違うやり方をしている方が
続々と現れたのです。

「これは、何とかしないと」

と、思った私は
改めて詳しく丁寧に
ご説明することを試みました。

ご説明した内容は

「正しいやり方は、
 お尻を背もたれに付けてから、

 上体を前傾して
 ペットボトルを腰骨の上あたりに固定し
 そのまま上体を戻します。

 骨盤が後傾して
 ズルズルとお尻が滑っている
 座り方にならないように、

 背もたれとペットボトルで骨盤を固定し
 腰のカーブを固定するのが目的です。」

ここまできちんと
お伝えしないと患者様は、

「とりあえずペットボトルを
 腰に挟んでいれば良いんだ」

くらいに認識されてしまいます。

実際に患者様がされている
やり方を見ましたが、

お尻が前に滑り、腰が丸まった姿勢で
ただペットボトルを
腰の位置に置いているだけ…。

そんな方もいらっしゃいました。

もっとひどい方になると、

「ペットボトルで背中を押されて
 アレは気持ち良いですね!」

と、肩甲骨の下くらいの位置に
ペットボトルを置いて、

後ろにもたれて背中をゴリゴリと
マッサージするかのように
勘違いされていたり…。

他にも

・やわらかいソファーに座って
 ペットボトルを腰に入れている。

・背中と背もたれの間に
 クッションを置いて、
 その上にペットボトルを置いている。

など…。

「姿勢を正すためにやる」

と、いう目的が全然伝わっていませんでした。

私が思っていた以上に
“何となく、適当に”やっている人が
多いと感じました。

また、セルフケアも同様です。

五十肩の運動療法で、

“小さく前にならえ”の姿勢から
肘を後ろに引き

少し良くなってきたら、
肘は脇につけたまま手を広げて肘を引く、
運動がございます。

これも、患者様によっては
脇が閉じられていなかったり

肘を引くという動きを忘れて
手を広げる動きだけをしていたりします。

慢性腰痛の人の運動療法では、
ハムストリングスを伸ばすために

膝を曲げて前屈した姿勢で
肩を膝に近づける動作がございます。

この動作も
膝をピンと伸ばしたまま前屈して
余計に腰を悪化させるようなことをしている
患者様もいるので要注意です。

私が一番驚いたのは、
同じく慢性腰痛の方に有効な
「マッケンジー体操」です。

ある年輩の患者様に

「うつ伏せで、手を胸の位置に持っていき、
 そこから腕を伸ばして上半身を反らせます。

 この体勢のまましばらくキープして下さい。

 腰がきつかったら
 最初は肘で支えるくらいで良いですよ。」

と、初回に私が施術台の上で実演して
ご説明いたしました。

それ以降は、
腕を伸ばすゼスチャーをして

「コレ、やってますか?」

と、お伺いしておりました。

もしかしたら、
このお伺いの仕方が
良くなかったのかもしれません。

だいぶ経ってから患者様に

「どんな感じにされていますか?」

と、ご確認したところ…。

壁を両手で押しながら
アキレス腱を伸ばすストレッチ
をし始めたのです!

さすが私も
開いた口がふさがりませんでした。

脳内変換とは恐ろしい能力ですよね。

いかがでしたでしょうか…。

施術者側が考えているほど
患者様は姿勢やセルフケアにおいて、

正しくできていないことが
ご理解頂けたかと思います。

私はこのことに気づいてからは

「この方は正しく
 できていなそうだな」

と感じた人には
まず自分のやり方でやって頂きます。

それから

・目的を勘違いされていないか
・やり方はどこが違うか

といったことを
繰り返しお伝えするようにしております。

こうすることで、間違ったやり方で
時間を無駄にしてしまうことを
避けられますし、

患者様ご自身も

「自分は頑張ってやっているのに、
 先生の施術が不十分なのでは?」

という不満を抱かずに済みます。

実際、
こうしたチェックを徹底したことで
患者様の姿勢もよくなり、

症状の改善も進み、
患者様が不満を漏らすことも
減りました。

そして、

「指標は良くなっていますから、
 今日お伝えした正しいやり方で
 頑張ってもらえば
 良くなっていきますよ!」

と、改めて言うことで、
患者様の意識も変わっていきます。

もし、
思うように症状の改善が進まない時には
患者様に問題がある場合もございますので

今一度、患者様のやっていることを
チェックしてみてはいかがでしょうか。

今回の内容が
参考になれば幸いです。

最後までお読み頂き
誠にありがとうございました。

感謝致します。

仲井 陽平

 

追伸

今DRT認定ベーシックまでは修了したが
アドバンス以上を今後受ける予定の先生に
重要なご連絡がございます。

DRT認定アドバンスセミナーが
来年の2/9(日)と2/11(火祝)で開催決定

募集スタートは12月13日を予定しています。

こちらは既にベーシックを受けた先生に
直接御案内いたします。

さらに
DRT認定マスターセミナーが
来年の3/20(金祝)と3/22(日)で
開催予定となっており、

募集スタートは同じく12月13日を予定しております。
こちらも既にアドバンスをお持ちの先生に
直接御案内いたします。

ここからが重要ですが、

今後、それ以降のアドバンスとマスターの
開催はなくなり、

来年4月からベーシックからマスターまでが
ひとつになった

DRT史上初の完成形プログラムを
発表いたします。

詳細の発表は来年の2月を予定して
おりますのでこうご期待下さい。

 

追々伸
(あなたへのお願いです…)

DRTは、クチコミで
広がっている治療法です。

お知り合いの方にもDRTを
教えてあげたいときには、

こちらの無料手技セミナー映像を
紹介してくださいね。

facebook等でのシェアも大歓迎です!
 ↓↓↓
https://webinarsystem.jp/webinar/drt_b
 
 
 
 
 

仲井陽平(なかい ようへい)

神戸市灘区、六甲道駅前で整体院を営んでいる仲井陽平と申します。
これまで複数の治療家から様々な手技を学んできましたが、最終的にたどり着いたのがDRTでした。
DRTはシステムとしての完成度、施術者にも患者さんにも負担の少ない洗練された調整法、そしてその効果の高さ・速さ、どれをとっても次元の違う施術法であり、今では当院の根幹手技となっています。短時間のシンプルなアプローチで身体の多くの問題が一度に最適化されるため、どんな方にも安心して施術を受けていただけるようになり、患者さんの笑顔が増えたことを嬉しく思います。
神戸はまだDRTをお使いの治療家が多くないようですが、今後近隣の先生方と勉強会などを行って盛り立て、地域の方々の健康増進のため貢献していきたいと思います。